ホームページ開設にむけて
養護教諭の職制が発足され、2021年で職制80周年を迎えます。昭和、平成、令和という時代の中で、私たち養護教諭の職務は、大きく変化しました。同時に養護教諭に対する期待も高まってきたとも言えます。
本研究会では、社会の変化とともに、多様化・複雑化してきた子どもたちの健康課題を、自己解決が出来るよう養護教諭の専門性と保健室の機能を生かした支援や連携のあり方について、研究を深めてきました。そして、子どもたちが生涯にわたり健康に過ごせるよう、校種の垣根を越えて研究・研修そして意見交流を長年続けてきた歴史が本研究会にはあります。
しかし、令和元年の新型コロナウイルス感染症という新たな感染症の流行により、今までの日常生活が一変し、新しい生活様式が生まれることとなりました。そして、新しい学校生活様式は、私たち養護教諭の職務に大きな影響を与えました。
新たな感染症の中、保健室対応や感染防止対策、そして健康診断の実施等々について、日々情報が錯綜する中、養護教諭同士で情報を共有することさえも難しく、滋賀県内の養護教諭が意見を交わす場、つながる機会が持てなかったこと、また、十分な研修会を開催することができなかったことで、会員の先生方から徴収させていただいている会費を、研修や資 質向上に活用できなかったことについては、コロナ禍とはいえ運営が不十分であったと思います。
今後も感染症との共存が続くことや、また新たな感染症の出現等の可能性がある中、本研究会としての研修のあり方や、会員同士がつながれるネットワークの必要性を感じ、令和元年・2年度の6役で模索した結果、校種に関係なく繋がれる手段として、滋賀県養護教諭研究会ホームページの立ち上げをご提案させていただき、会員の皆様には、書面表決をもって、賛否についての表決をとらせていただきました。結果、賛成多数により開設の運びとなりました。
ホームページ開設につきましては、反対意見も含め多数のご意見をいただきました。いただいたご意見に対しての集約や意見についての説明の不足、また、開設への手順について、不十分な点があったことにつきましては、お詫び申しあげます。
今後、滋賀県養護教諭研究会のホームページが、会員の皆様によりよい形で活用され、新たな歴史として積み重ねられていくことを願って、開設に寄せての挨拶とさせていただきます。